柔らかな作品を描かれるテクノサマタ先生の初のCD化作品「草の冠 星の冠」や季節や花、幽霊など人以外のものが人の世界に交わっている暖かい話です。
今回は単行本から「桜幽霊」「不断梅花」の二編と、4巻に収録されている短編をアレンジした3本収録いたしました!
まずは「桜幽霊」チームの収録からスタートしました。
テストから始まり、それぞれのキャラクタ―を確認しました。テクノ先生に立会いただき、1人1人を丁寧にキャラを作っていきました。
春を演じて頂いた小田さんには少しクールな印象を強めに出して頂く方向でお願いしました。
さくらを演じた頂いた鈴木さんは小田さんと声のトーンが若干被ってしまい調整して頂きました。
澪役の梶さんは、無邪気で元気な幽霊ですが、少し元気良すぎなところもあったので押さえていただきました。
仁王役の森川さんは、現在の68歳と回想シーンの若い頃を演じていただきました。見事な年の重ねた演技を聞かせて下さいました!
吉野さんに演じて頂いた冬はテクノ先生の「元ヤンっぽく!」というリクエストにまんま!という演技を聞かせて下さいました。
皆様、原作の繊細なイメージを崩さないように雰囲気を大切にして演じて下さいました。
澪と仁王の再会シーンでは、梶さんの号泣と優しげな森川さんの演技に心打たれます。
また、陰から見守る三人のそれぞれの想いも言葉少ななシーンではありますが一言一言に集約されて爽やかな終わりになりました。
続いて「不断梅花」の収録でした。
テストではお二人とも少々色気過多になってしまっていたので、色気を押させていただく方向でお願いいたしました。
また、野島さん演じる小説家はもう少し軽い感じにして頂きました。
梅を演じて下さった水島さんですが、登場シーンからしばらく台詞が少なく「・・・」が多かったのですが(台本上の「…」は息を入れたりしてくださいます)、水島さんのご提案で調整して間をとってくださいました。
細かなニュアンスや感情の動きが繊細な作品のため、納得がいくまで数度リテイクを取ったりと丁寧に作りました。小説家と梅が想いを通わせるシーンは原作と共にとても綺麗な情景が浮かびます。
また、小説家が梅の捨て台詞を真似するモノローグでは「大分真似ていいんですか?」と野島さん。似ているかどうかは…是非聴いてみて下さいね。
書き下ろしは、テクノ先生が原作の単行本4巻に収録されているお話をこのCDのためにアレンジして書き下ろしてくださいました。
季節の移り変わりを「桜幽霊」の登場キャラと「不断梅花」の登場キャラそれぞれが感じる「灯春小景」です。ほのぼのしたやりとりに思わず「なごむー」と言ってしまうようなお話です。
皆様、原作を熟読して雰囲気を壊さないようにと大事に演じてくださいました。
切ない胸に響く作品になったと思います。
が、特典フリートークCDでは、「さくら組」と「うめ組」と何故か海外にいる「サッカー組」に分かれて大盛り上がりのお題トークになりました。
人数が多い「さくら組」の賑やかなトークと、落ち着いた雰囲気の「うめ組」のトークと、ブブゼラに囲まれた「サッカー組」のトークは必聴です!
特典トークCDは初回版にしかつかないので、是非お早めにGETしてくださいね!
心温まるテクノサマタ先生の初ドラマCDです。
またテクノ先生がCDのブックレットにちょっとした『おまけ』をつけてくださいました。是非購入して確かめて下さい。