大好評モモグレメンズオンリーシリーズ第三弾はシェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」です。
映画やミュージカルでも沢山演じられたこの作品はご存知の方も多いでしょう。
今回はモモグレ名物「全部男性」でキャスティングさせていただきました。
「ロミオとジュリエット」は、一目で恋に落ちたモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットが、いがみ合っている両家のいざこざですれ違っていく恋愛ドラマです。
有名な話ではありますが、このときロミオは16歳でジュリエットは14歳です。若い勢いだけの恋の顛末や、憎しみ合う大人たちが払う代償など"恋"だけではない色々な見方があるお話です。
ロミオとジュリエットのお話は5日間の出来事と言われております。
スピーディーな展開の中で如何に惹かれあっていくのかぎゅっと濃密にラブシーンを入れさせて頂きました!
出演者全員そろっての収録でしたが、ブース内は男性ばかり!なかなか圧巻です。早速テストをしながら順次撮っていきました。
冒頭の、モンタギュー家、キャピュレット家それぞれの様子のシーンからスタートです。
乳母役の楠さんは、世話焼きなおばさんの雰囲気を上手く出してくださいました。こうゆうおばさんいるいる、と思わせてくれる自然な演技でした。
その乳母が手を焼いているジュリエットは神谷さん。乳母が出したドレスに「こんなヒラヒラは嫌い」と不貞腐れるジュリエットは品があってとても可愛らしかったです。
キャピュレット夫人に窘められて拗ねているジュリエットは可愛い少女そのものでした。
また、モンタギュー家の長男ロミオは石田さん。
菅沼さん演じる友人マキューシオと成瀬さん演じる従兄弟のベンヴォーリオと共に登場するシーン。ロミオが実はジュリエットに出会う前に失恋したばかりなのでした。石田さんは少年のような奔放さと共に貴族らしい高貴さがほんわりと感じるロミオを演じてくださいました。傷心のロミオを励まそうと強引にキャピュレット家の仮面舞踏会に連れ出す二人、マキューシオとベンヴォ―リオはノリノリで仮面をつけて参加しますが、ロミオは乗り気ではありません。そこで運命の出逢いを果たすロミオとジュリエット。
恋に落ちる瞬間の演技は聞きどころです!!
好きになった瞬間にキスをするロミオの勢いや、拒みつつも最終的には受け入れてしまうジュリエットの情熱もお二人のラブシーンから感じられます。
出会った夜にジュリエットの部屋に忍び込むロミオ。互いに相手を想う独白するシーンでは一時会っただけのロミオと想う切なさを語るジュリエットを神谷さんが切なく演じてくださいました。また、それを盗み聴きして両想いを喜ぶロミオは、石田さんの嬉しさのあふれる演技でより恋に燃え上がる二人を表現してくださいました。
少々強引なロミオもすごいカッコイイです。
両家の仲裁をしたいと願っているロレンス神父は竹本さんにお願いいたしました。
ナレーションと二役でお願いしたのですが、流れるようなナレーションと、二人のために奮起するロレンス神父を見事に演じ分けでくださいました。
ロミオの申請により二人の結婚式を挙げるためにロレンス神父とばあやに協力してもらいます。遣いに出たばあやがジュリエットに報告する際に、思わせぶりなばあやに焦れるジュリエットを神谷さんはとても可愛らしく演じてくださいました。
幸せになるために両家の仲をいかに取り持つかを考えてたロミオにある事件が振りかかります。
ロミオの友人マキューシオとジュリエットの従兄弟ティボルトの決闘です。マキューシオ役の菅沼さんもティボルト役の石川さんも共に血の気の多い青年を演じてくださいました。剣での決闘は迫力満点です。マキューシオの言葉はこの物語の核心をついているのではないでしょうか。菅沼さんの迫真の演技に胸が痛くなります。また、ロミオとティボルトの決闘も迫力満点で、ロミオの鬼気迫る勢いに気押されそうになりました。ディレクターさんから「刺さる瞬間のアドリブを」と指示をいただくと、石川さんが石田さんに「刺してください^^」と笑顔で言ってらしたりと物語は険悪ですがいい雰囲気の収録でした。
この件をきっかけ二人の運命がすれ違っていきます。
最後、ということで一晩を共に過ごしたロミオとジュリエット二人で迎えた朝は、とても甘いシーンになりました。聞いているこっちが恥ずかしくなるほど甘いピロートーク繰り広げてくださいました。互いに想い合っているお二人のラブラブなシーンから、別れの切ないシーンまでお二人の素晴らしい演技を見せてくださいました。その後、離れ離れになった二人が家の騒動に巻き込まれ永久の別れを迎えてしまいます。ジュリエットの死亡の知らせからその遺体の傍に行くまでのロミオは、石田さんの素晴らしい演技でロミオの絶望感がこちらまで伝わってくるようでした。涙交じりにジュリエットを愛でるロミオはこちらまで辛くなってきます。
また、すれ違いで目を覚ますジュリエットも、神谷さんが涙声でロミオを優しく責めるのが切なくなります。名作ラブストーリーの「ロミオとジュリエット」ですがメンズオンリーということも忘れて自然に聞いていける出来になったと思います。最後は切なくて涙が溢れそうになりました。また、今回は兼ね役で菅沼さんにも女性役をちょこっと演じていただいたり、ガヤ撮りでは女性を演じていただいたりと、じっくり聞くと色々と面白い発見があるかもしれません。
是非、何回でも聞いて下さい!
初回版特典フリートークは石田さんと神谷さんによる2ショットフリートークです。
お二人にお題に答えて頂きました。
ロミオとジュリエットという作品についてやメンズオンリー企画について、など沢山お話しして頂きました。ここでしか聞けないトークCDです。初回版にしか付かないのでご注意くださいね。
同じシェイクスピアでもメンズオンリーで発売された「真夏の夜の夢」と聞き比べるのとまた違った面白さがありかもしれませんね。
「真夏の夜の夢」で、劇中劇「若きピラマスと恋人シスビーの悲しくもおかしい物語」がありますね。原作を知っている方やCDを聞いて下さった方は解るかもしれませんが、この劇中劇の展開は「ロミオとジュリエット」と似ています。また、ロミオとジュリエット作品内のロミオのセリフで「石垣などでどうして恋を締め出すことができましょう」というのがありますが…。「真夏の夜の夢」と「ロミオとジュリエット」で聞き比べてみるのも面白いと思います♪