落語の世界を舞台にした「座布団」シリーズも三作目。今回の「子別れ」は寒也に焦点を当てたお話です。
寒也と要も長年寄り添っていますが、仲の良いこの二人にもひと悶着あったりもしました。その過去の思い出を想起する切ないお話です。
今回は、まず三木さん演じる初助パートの撮りでした。
まずはテストをしていただき、声質を思い出して頂きました。テストはもちろん一発OK。問題なく本番撮りに入ります。三作目ともなると慣れたもので、殆どリテイクなしで撮り終わりました。さすがです!前作、「花扇」を踏まえての初助の心情を演じる三木さんの演技は、ふとした瞬間の台詞に切なさを感じてしまいます。外国人プロモーターとの会話中、相変わらずの滲み出る色気はドキドキさせられます。
収録が終わった後、三木さんもあまりのスムーズさに「凄くない?」と言っておりました。本当に、さすがです!!
間をおいて落語の収録をしました。今回は三木さんに演じて頂いたのは題名にもなっている「子別れ」です。前回同様、落語家の先生に演じて頂いたのを聞き、繰り返してから収録という流れで撮りましたが、前回にましてスムーズに進みました。落語の先生も「覚えるの早いなぁ上手いなぁ」と繰り返してらっしゃいました。三木さんもコツを掴んだのか注意いただいた点の修正も早くさらっと収録が終了いたしました。
そのまま山口さんの落語の収録になります。今回は全体的に落語の演目が少ないめなので時間もそこまでとっていなかったのですが、三木さんに続き山口さんもスムーズに進み、あっという間に終わってしまいました。落語に興味が沸いたとおっしゃっていた山口さんは今回いただいたコメントでもおっしゃってますが、楽しそうに演じていらっしゃいました。
あまりにもスムーズに進みドラマの撮りまで時間があったのですが、山口さんは台本を持って原作の剛しいら先生とディレクターを交え演技についての相談をしておりました。原作も読みこんできてくださっているようで、シナリオにするに当たり脚色した場面についてなども原作とてらして意見を出してくださったり、熱心な姿を見せてくださいました。
その後ドラマの収録が始まり、なごやかだったムードからきりっと本番の空気になります。主役の神谷さん山口さんはテストは一発OK。三作目ともなれば、もう慣れたもので、確認に必要かと思い用意していた過去のCDも不用でした!
要役の山口さんは相変わらず芸達者で、「座布団」に続き、今回も要の一発芸があります。スタッフ皆でどうなるのかワクワクしておりましたが、予想以上でした!聞きどころです!
また今回は神谷さん演じる寒也に隠し子疑惑が浮上する話ですが、神谷さんの子供をあやす寒也の演技に子供になりたい…と思いました。優しそうなお父さんを演じてくださり、今までのちょっと頼りない感じの寒也ではなく男らしい一面が少し見えた気がします。
「座布団」シリーズ通して、要と寒也の会話や出来事から初助の生きざまを想起させるお話しになっておりますが、寒也演じる神谷さんも要を演じる山口さんもその部分を大事にして演じてくださっているように感じます。二人が一度別れるシーンや、そのあと再び逢うシーンなど、泣いたり喚いたり怒ったりもしていない、自然な時間の流れから見える二人の絆や関係性が、お二人の演技から伝わってきます。
また、今回も本編がCD一枚ギリギリになってしまったので、初回生産限定盤の特典DISKにキャストコメントを入れさせて頂きました!特典は、キャストコメントと神谷さん、山口さん、三木さんによるお題トークです!
この特典CDは初回生産分にしかつかないので、お早い目にゲットしてくださいね!
また、バナ10SHOPでご予約頂いた方には先着で金魚柄扇子をプレゼントいたします。
涼風に煽られながら聞いてくださいね。