前作、「DANZA PLUS COPPERS」から約一年。
「DANZA PULS COPPERS シリーズの2作目「COPPERS」のアフレコが行われました。
今回も大所帯!スタジオにすごい人数の役者さん達が。
余談ですが、アフレコレポ等に使う写真はモモグレのスタッフが
撮影させていただいているのですが、さすがに集合写真の際はあまりの人数に圧巻しました…。しかし、真中の列の方々は後の方々が見えないのでは、と声を掛け合って腰を低くしてくださいました。「野球部みたいだ」「この体制腰が痛い…」などの声も上がりつつ、皆様ご協力いただきありがとうございます。そんな和やかな雰囲気の現場での収録になりました。
前作からの続役の皆様は、前作が一年近く前の作品にも関わらずいっきに役に入っていきました。さすがです!なので、テストもさくさく進み、一気に雰囲気がNYPDになっていきました。
今回、初参加の東地さん。テストでは、優しい感じが出ていたので、もう少しそっけない感じで、優しさを隠して演じていただきました。東地さんらしい素敵なヴォスになりましたよ。
今回は、COPPERS1巻と発売したばかりのCOPPERS2巻から抜粋した、前作CDでの謎が解けていく展開になっております。カッツエルのジンクスや爺さんの探しものについてなど、盛りだくさんの内容になりました。
COPPERS1巻から「愚痴をこぼす場所」
うえださん演じるラスの店で起きた事件のお話です。
ラスによるそれぞれに登場人物紹介で、1巻の風景が思い出されたのではないでしょうか。
東地さん演じるヴォスのかっこいい見せ場がありますよ!
COPPERS2巻から「敬礼を捧ぐ時」
ヴァルのおちゃらけた中にもある「覚悟」が見えるお話です。
石田さん演じるおちゃらけたヴァルと平田さん演じる真面目なキースの、二人の関係性が垣間見えるのではないでしょうか。
原作本をお読みいただいた方は分かると思いますが、視覚的要素を多い話です。
ドラマCD用に分かりやすく脚本に起こしましたが、絵で見せる場面を音で表現する、というなかなか難しい作りになったこの作品。構成やシナリオの段階でもだいぶ悩みました。何をしているのかわからないのではないだろうか、ちゃんと伝わるだろうか、という不安がぎりぎりまであったのです。また原作のオノ先生がこのときキースは何を思うのだろう、という心情をずっと考えて下さっていたり、と収録開始ぎりぎりまで悩んだシーンもあります。
ですが、収録が始まったら出演者の皆様は不安など一気に拭い去ってくださいます。
石田さんと平田さんの小さな演技の一つ一つが、場面を思い起こさせるような心情を見事に表現して下さいました。
是非、原作本を片手に聞いてみてください!
COPPERS2巻から「年越し」「最終日」とドラマCD1巻からのさまざまな謎の回答編につながっていきます。
野島さん演じるカッツェルのジンクスを信じるか否か、また何かが起こるかもしれないという期待と不安を見せる51分署の刑事たちの落ち着きのない様子が二話通じて表現されています。また、合間合間で入るモーリーンと爺さんのやりとりは、本田さんと宝亀さんのコミカルな演技の中に切なさが垣間見えます。警察だからと言って、大きな事件がメインではありません。ほんの些細なことや、「ジンクス」という信憑性のない噂に振り回されるという、自然な日常の空気を出演者の皆様に見事に出していただきました。
場面転換で様々な視点から一つの物事を見ていく、というのはドラマのようであり、皆の中心を音声だけなのにまるで洋画を見ているような気分になります。皆様芸達者な方々ばかりなので、安定感があります。
何かが起こる、という不安と高揚感の後、ラストはドラマチックな仕上がりになりました!
個人が感情を語るような場面はあまりないのですが、キャラのそれぞれのやり取りの中や台詞の一言一言から、
様々な個々の心情を想起させる役者さんたちの表現力に感服いたしました!
すっきりとした後味。流れるようなドラマを、ぜひご堪能下さい!