「黒衣の公爵」は少し早めに2009年12月末に収録が行われました。
剛しいら先生の「黒衣の公爵」は、地球ではない別の星に移住し、中世的な古い装いのようでコンピューターやロボットなども出てくるSF風の作品です。独特の世界観で繰り広げられる、様々な愛情を描いた作品です。
始まる前からブース内では朝一での収録でしたが皆さま賑やかに盛り上がってくださっていました。
収録開始、まずはテストからです。
立花さん演じるシオンは、声からうるわしい麗人オーラが出ているかのようです。愛したものには死が訪れる、といわれているシオンの儚くも強い美しさを感じました。
天人役の森川さんは、偉そうに、もっと我儘なアツイ男にしてください、と原作の剛先生よりご意見いただきました。自らの強運を信じる大胆な王様になるようにと、森川さんは細かなキャラクター設定の説明に即応える柔軟さで少しずつ調整して天人を作っていきました。
この物語はファンタジー色も強いため、ナレーションを入れて説明をところどころにいれました。ナレーション役の遠近さんは先生からの「カッコいい声で!」のリクエストに「ハードル高くなったなぁ…」と呟きつつも何パターンか読み上げてくださりトーンを調整してくださいました。
また、シオンの付き人のアンディは下野さんに演じて頂きました。シオンの世話を焼く明るく朗らかなアンディを演じてくださいました。
敵国に死を覚悟で乗り込んでいく緊迫したシオンをなごますようなアンディの優しさを表現してくださいました。
天人とシオンが出逢った回想シーンでは立花さんには12歳、森川さんには16歳を演じて頂きました。若いままにシオンが欲しいと我儘を言う天人は聴きどころです!
また、立花さんには16歳のシオンも演じて頂いています。
シオンの付き人ソラは日野さんに演じて頂きました。ソラは男性の機能を失っている体なので、中性的な優しさに満ちていました。
シオンの兄のエドワードは羽多野さんに演じていただきました。シオンを偏愛している兄エドワードの狂気を羽多野さんは見事に表現してくださいました。
シオンの呪いが実証されたシーンでは、迫真の演技に注目です。
そして、後半アンディの傍にいた有理仁役の檜山さんは、しっかりした頼りになる男性でとてもかっこよく演じてくださいました。
シオンの傍にいられない時にアンディと共にいた有理は明るく元気なアンディとは対照的に落ち着いた雰囲気を醸し出してくださいました。
ファンタジックな世界観で、聞いているだけで色々なシオンの過去は聞いているこちらも悲痛な思いをしてしまいますが、最後まで目を離せない展開です。
皆さまの繊細な演技に、魅力的なキャラクター一人一人がより魅力的に見えました。それぞれのキャラクターの語りかけや喋り方で、天人とシオンの愛情やエドワードの偏愛、ソラやアンディの親愛など様々な愛の感情を考えられる作品になりました。
最後のソラのエピソードでは、ほっとするシオンを演じる立花さんと優しく話ソラの日野さんの二人に泣かされること間違いなしです!
また特典フリートークでは出演者みんなでがやがやで楽しく話してくださいました。シリアスな本編とは打って変わって賑やかなにフリーなトークをしてくださいました!アダルティな下着の話になったりと、笑い声を聞き分けられるか試された気分になります。
こちら初回生産分にしか付かないので、是非早めにゲットしてくださいね♪