今作の出演者は総勢22名! 収録時間が迫るにつれて場はだんだんと賑やかになり、 話題は主に各キャラクターの年齢設定について、盛り上がっているようでした。
主役の松永久秀と盟友の細川玄信は38歳、家臣である安宅や十河は40歳と年齢を幾分か高めに設定しているため、 皆様、キャラクターの年齢に寄せて演じることができるのか、心配されているようです。
開始時間になったところで、出演者の皆様にキャラクターを整えていただくため 数シーンを演じていただくテストが始まり、その後、順調に本収録へと進みます。
今作はシェイクスピア作品と戦国時代劇をコラボレーションした “戦国シェイクスピア”シリーズ第1弾となっております。
第1弾はシェイクスピア作品より「マクベス」を題材にし、マクベスを戦国時代の武将のひとり 「松永久秀」に置き換えて作り出された作品です。
松永久秀 役の中村さんは主役ということもあり、誰よりも出番が多く、戦国時代の武将という設定上、 声を張り上げるようなシーンが多かったため、他の出演者の方からも喉の状態を心配されるほど、 とても熱い男気溢れる演技を披露して頂きました。
また四人の魔女に出会うことで、数奇な運命に捉えられ、引き返せない道を辿っていく松永久秀の 尋常ではなくなっていく精神状態を、見事に表現していただきました。 ラストシーンでは男性スタッフも思わず涙を浮かべるほど…!
松永の妻・艶の方を演じられる ゆかなさんは、ある出来事をきっかけに豹変し、 久秀に謀略を持ちかけて後押しすることで、共に破滅への道をたどる妻を、 時に妖艶に、時にあどけなく、時に戦国武将にも負けない存在感で、迫力たっぷりに演じて頂きました。
収録中は、あまりの迫力に思わず鳥肌が立ったほど鬼気迫る演技となっております。
他にも生き生きと合戦に参加される松永の盟友・細川玄信 役の三宅さん、 父親の仇を果たそうと心を燃やす羽多野さんと吉野さんの熱演、 存在感のある織田・豊臣・徳川の御三家と、脇を固める家臣の重厚さなど、こちらは是非本編でご確認ください!
収録中は、演出家の阿部さんが作品の核となる部分を十分に読み解かれた上で、 的確なご指導を出演者の皆様にしていき、出演者の方からご質問をいただく、というやり取りがポンポンと飛び交う、 まさに戦場にいるかのようなスピード感溢れる現場でした!
そんな中、立木さんがリアルな酔っ払い演技を披露された後、 「これは殺されちゃうね」と張りつめた現場の空気を和ませて下さったり、
豊臣秀吉を演じる岩田さんが猿の真似をされる場面をテストした際に、阿部さんの「かわいい」という言葉を受けて、 「殿、かわいいですか? キーキキー」と織田信長役の 東地さんに話を振ったりと、 緊張感を保つ中でも笑いの絶えない現場となりました。
また、家中さんには「こういった言い回しの方が時代に沿ってるのでは?」とご提案をいただくことも。
出演者の熱い演技はもちろんのこと、皆様が作り出す現場の雰囲気やご提案、 スタッフの熱い思いによって出来上がった作品です!
演出:阿部信行によって作られる人間の裏に潜む欲、権力への渇望を描き出した世界、 “戦国シェイクスピアシリーズ”第一弾『BASARA〜謀略の城〜』をお楽しみに!
初回封入特典のフリートークCDではメインキャストの6名、 中村さん、ゆかなさん、三宅さん、羽多野さん、立木さん、吉野さんに参加していただきました。
お好きな武将、行ってみたい時代等について和気あいあいと語っていただいております!
長時間に及ぶ収録後も、楽しいお話をしていただきまして、ありがとうございました!